「この星に生まれて」日本画制作

〇タイトル:この星に生まれて
〇テーマ:小さな命
〇額装サイズ:378mm x 287mm(太子)
〇使用画材:日本画
〇制作期間:約3週間

小さな命をテーマに日本画材を使って小作品を描きました。

私の制作の原点のひとつに、自然との触れ合いがあります。
道端の草につく、ほんの小さな花や、小さな虫。
子どもの頃はそれらとの距離が、物理的にも心理的にも近かったように思います。

そんな記憶の懐かしさもあり、現在の住まいに越してきて、真砂土の更地から庭づくりを始めました。
周りが自然豊かな環境だったこともあり、生きものたちが庭に巣をつくったり、近道をしたり、落とし物をしていったりします。
始めのうちは慣れませんでしたが、徐々に「共用」という感覚に落ち着きました。

モチーフとなったカマキリは、庭に居ついた虫のひとつです。
春になると小さなカマキリたちがたくさん生まれて、アナベルの花に隠れて生活をしています。
大きくなるにつれ行動範囲を広げていき、至る所を見かけるようになります。
その後、晩秋には3匹くらいに自然淘汰されますが、しっかりと翌年へ命のバトンを繋いでいる様です。

虫と花と私、一生のサイクルは異なりますが、地球という星の大きなサイクルの中で、それぞれに影響しあって生きているということを実感させられます。
自分自身もちっぽけな存在だと気づかされることで、気持ちが軽くなるように思いました。
見る方にとっても、心が少し軽くなる、そんな作品になっていれば嬉しいです。

額装しました
小さな命の欠片とともに

【制作後記】

日本画材での制作はおよそ7年ぶりです。
ここ1年、興味のあるところへお邪魔して、同じ趣味を持つ方々や、同じ仕事をされている先輩方、伝統を守り伝えられている方々との出会いに恵まれました。
また、絵を応援してくれていた祖父との別れもあり、心境にも変化がありました。

祖父は庭師だったのですが、叔父に「まだまだ作りたい庭がたくさんある」と話していたそうです。
自分とって、そういったものは何だろうと考えた時に、日本画材をもう一度使って絵を描きたいなと思いました。
描きたいものは以前と変わらず、日々の暮らしで感じたことや小さな生きものたちです。
しかし、イラストのお仕事をしている今なら、以前と違う視点で日本画に向き合えるのではないかとも思いました。

改めて感じるのは、画材そのものの美しさです。
自分の力で「描いている」というよりは、自然の力を借りて「描かせていただいている」という感覚。
当然、思うようにいかないこともあるのですが、拙いながらにそうした実感を感じられます。
その感覚が、私の個人制作で描きたいものにマッチする気がしています。
イラスト⇔絵画という塗り分けを行うのではなく、緩やかなグラデーションとして制作して行きたいと思います。

今までのイラストのお仕事ももちろん続けて参りますので、ぜひお声がけいただけますと大変嬉しいです。
タッチやご予算などのご相談などもお気軽にご相談下さい。

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