今までの経験は遠回り?他業界で働いてきたイラストレーターだからできること

こんにちは、イラストレーターの林鮎香です。
先日、「第12回YAMATOイラストレーションデザインコンペ」の表彰式出席のため、神奈川県大和市へ行ってきました。
このコンペは、若者の発表機会をサポートするとともに、大和をイラスト溢れるまちに変えていくことを目的として、大和市が主催されている公募型コンペです。
大変ありがたいことに、私の作品を最優秀賞に選んでいただきました。

受賞したことはもちろんですが、表彰式で審査員の先生方にお会いして、貴重なお話をたくさん伺うことができたことがとても嬉しかったです。
今後イラストレーターとして活動する中で、主軸となるようなお話でした。
この場を借りて、関係者の方々に厚くお礼申し上げます。


伺ったお話の全てが印象的なのですが、私の経歴と関連して一つお話したいと思います。
審査員長を務められた及川正通先生の「絵は頭で考えることが一番大事で、そこを疎かにしてはいけない」というお言葉です。
プロアマ問わずイラストが溢れる現代において、さらにAIのイラストにも負けないような魅力的な作品とは何か。
埋もれず、尚且つ心を震わすような作品を描くためには、考える力が必要だと教えていただきました。

私はイラストレーターとして活動するまでに、他業界(病院事務や行政の受付など)の勤務や出産を経験しました。
また、コロナ禍以降、クラウドソーシングで文章を書くお仕事もしていました。
得難い経験をしてきた一方で、イラストレーターとしては遠回りした気がしていたのです。

しかし、審査員の先生方のお話を伺い、国籍・老若男女問わず、様々なバックグラウンドを持つ方々とお話できる仕事を経験できたことは、とても有意義だったと感じられるようになりました。

私は、人に何かを伝えるためには、受け手と共通するものが必要だと考えています。
例えば、言葉や音楽・ジェスチャーなどの文化的なものや、人々が抱く感情など。
今まで経験したどの仕事でも、一番分かりやすく伝わる方法を常に意識していました。
「この資料のここに、こんなイラストがあったらなぁ」と思うこともしばしば。

イラストは、言葉では伝えづらいニュアンスをストレートに伝えられることが利点です。
しかし、せっかく依頼したイラストなのに、受け手に響かないものだったら悲しいですよね。
イラストを描く身として、必要なスキルアップはもちろん、クライアント様や受け手となる方と共通の引き出しを持てるよう、様々な経験や感情を持ちたいと思います。

現在、次の制作に取り掛かっています。
作品発表も当サイトで行っておりますので、またどうぞいらしてくださいね。


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●タイトル:山登り
●サイズ:葉書きサイズ
●目的:当ページのアイキャッチのため。
●使用画材:サインペン・色鉛筆
●制作期間:約3日
寒さも緩み、春らしい陽気になってきました。
清々しい山の空気と景色、風を想像しながら描きました。