倉敷民藝館 「絣の国、日本」に行きました

こんにちは、文化と暮らしをやさしく伝えるイラストレーターの林鮎香です。

昨秋から備後絣について学び始めたこともあり、以前から気になっていた倉敷民藝館の企画展・「絣の国、日本」へ足を運んできました。
会期終了間近の駆け込み観覧となりましたが、ようやく訪れることができました。

倉敷民藝館外観

倉敷美観地区は年に2回は訪れるほど好きな場所の一つですが、倉敷民藝館へ伺うのは今回が初めてです。

展示品は日本のものだけでなく、さまざまな国や地域の工芸品が並んでいます。
それぞれ背景も文化も異なるはずなのに、不思議と調和し、美しい空間をつくり出していました。
静かで落ち着いた館内はとても居心地がよく、つい長居したくなるような場所でした。
館内には海外の方々もおられ、それぞれ時間をかけて展示を見つめ、会話を静かに交わしていたのが印象的でした。

館内には撮影可能な展示室もあり、ここでご紹介している写真はその一部です。


特に印象的だったのは、1946年に倉敷で織られた木綿絣反物です。

第二次世界大戦中、倉敷では沖縄女子挺身隊118名が勤労奉仕に従事していたそうです。
戦後、その内の機織りができる数名が、外村吉之介氏(後の倉敷民藝館初代館長)から沖縄文化の担い手として織りの指導を受けました。
展示されていた木綿絣反物は、その時の成果として織られたものだそうです。

指導の成果として織られた木綿絣反物

その後、指導を受けた彼女たちは技術を故郷・沖縄へ持ち帰りました。
糸芭蕉を植えるところから始め、地元の力を結集し、喜如嘉で芭蕉布を復興させたと紹介されていました。
彼女たちの中には、後に重要無形文化財「芭蕉布」保持者(人間国宝)に認定された平良敏子氏もおられたそうです。

激動の時代の中で文化を守り、受け継いでいくことには、並々ならぬご苦労があっただろうと想像に難くありません。
そして現在もなお、途絶える危機にある文化や技術は数多く存在し、それらをどのように次世代へ伝えていくかが課題となっています。

今回の展示を通して、私自身も改めて「伝えること」について考えさせられました。

技術や工程、展示や資料の内容を整理して伝えるためのイラスト制作など、活動を通して「伝えること」を支える仕事にも関わっていけたらと考えています。

ご相談だけでも構いませんので、お気軽にお問い合わせいただけますと大変嬉しいです。

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